STBJとは?
STBJ【Standard Test for Business Japanese, 標準ビジネス日本語テスト】は、2007年から実施されています。
現在は中国、ベトナム、スリランカで年6回(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の定期実施が行われているほか、日本国内、台湾、タイ、韓国の日本語教育機関等においても採用された実績があります。
実施日程についてはこちら
定期実施の試験までの流れはこちらでご確認ください。
STBJは、ビジネス日本語能力を【基礎レベルから測定】できるため、日本企業/日系企業への就職を希望される方だけではなく、日本への留学を希望する学生の皆さまにもご活用いただいております。
※出入国在留管理庁より日本語教育機関へ入学するための日本語能力を示す試験として認められています。STBJ350点以上の取得で「日本語教育の参照枠」におけるA1相当以上とみなされます。
※日本語教育機関の告示基準に規定する日本語能力(A2相当以上)を証明する試験として認められています。
第65回:2024年02月 第66回:2024年04月 第67回:2024年06月
第68回:2024年08月 第69回:2023年10月 第70回:2024年12月
※国によって試験日が異なります。詳しくはこちら
STBJは出入国在留管理庁より日本語教育機関へ入学するための日本語能力を示す試験として認められています。結果の通知(受験地の事務局より通知)、および出入国在留管理庁提出書類の発行(日本・STBJ東京本部が発行)は試験日の原則3週間後から可能となります。出入国在留管理庁提出書類発行依頼の詳細はこちらをご覧ください。
進学や就職などで成績の証明が必要な人には「成績証明書」を発行します。
「成績証明書」は、公的な証明書として学校や会社などへ出すことができます。成績証明書発行申請の詳細はこちらをご覧ください。
STBJの特徴
STBJの特徴、それは一般的な日本語の語彙や表現だけではなく
ビジネスに求められる敬意表現やビジネスマナーに関する知識まで測れる
ことです。
STBJはビジネス日本語能力水準一覧に基づき作成されています。
ビジネス日本語能力水準は、日本語能力の一覧である「CEFRヨーロッパ共通参照枠」(以下、CEFRと称す)に基づいており、STBJはCEFRのA1からC1の能力水準に相当するものであると共に、出題文型はJLPT日本語能力試験の範囲を網羅しています。
そのレベル設定とも相関する基礎的レベルから上級レベルまでを細かく測定することが可能になっています。具体的には以下の能力を測ることが可能です。
- 企業内活動に必要な語彙、表現の知識があり、適切に運用できる能力
- 日本人がビジネス活動において使用する各種表現の「意図」が理解できる能力
- ビジネス場面に欠かせない敬意表現の適切な運用能力
- 日本人独特の配慮表現や婉曲表現についての知識と対応能力
- 日本人とのビジネス活動に不可欠なビジネスマナーや慣行に関する知識
テスト形式
テストの種類と測定能力 |
問題数×配点
総合得点
|
---|---|
テスト1 聴解能力テスト(1) |
8×15
120
|
テスト2 聴解能力テスト(2) |
8×20
160
|
テスト3 発話能力テスト |
8×15
120
|
テスト4 聴読解能力テスト(1) |
8×20
160
|
テスト5 聴読解能力テスト(2) |
8×20
160
|
テスト6 読解能力テスト |
8×20
160
|
テスト7 語彙能力テスト |
12×10
120
|
全60問
1000点
|
STBJ レベル判定基準・解説
STBJ 能力水準スケール
-
1000
- BJ1
-
- 企業内での日本語による業務が可能なレベル
- 来訪者との会話における敬意表現が使用可能
-
800
- BJ2
-
- 企業内での日本語による業務が概ね可能なレベル
- 聴解能力は十分であるが、発音には誤りもある
-
650
- BJ3
-
- 企業内での日本語による業務が時に困難なレベル
- 聴解能力でも発話能力でも正確さを欠く
-
450
- BJ4
-
- 日本語による業務はかなり困難なレベル
- 暗記している文章のみ使用し、応用能力は乏しい
-
250
- BJ5
-
- 日本語による業務は不可能なレベル
- 日本語学習の入門期程度の知識しかない
-
0
JLPT日本語能力試験とのレベル相関
※JLPT(日本語能力検定)は一般日本語能力を測定する試験です。
その点、ビジネス日本語能力を測定するSTBJと異なりますが、試験で扱われている文型レベルには相関関係があり、STBJの過去の受験者に対するアンケート調査によりJLPTとSTBJの相関関係があります。
ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)とのレベル相関
※当協会では、ヨーロッパ共通参照枠(以下、CEFR)と当協会が主催する標準ビジネス日本語テスト(以下、STBJ)とのレベル見るために、STBJ受験者にCan-do statements調査を実施し、有効回答数1,034件のデータよりCEFRとSTBJのレベル相関について、上記の結果を得ました。
※今回の検証試験においてBJ5は該当数1,034件中2件であったため、「該当なし」としました。
<検証方法>
- Can-do statementsは、CEFRよりレベル・言語活動を考慮して、50項目抜粋しました。
- 受験者には50項目のCan-do statementsを提示し、4段階の自己評価(「1.できない 2.あまりできない 3.まあまあできる 4.できる」)による回答を得ました。
- CEFRのCan-do statementsについては、公刊されている翻訳等9か国語を得て受験者に提示しました。
日本語教育機関の告示基準に規定する日本語能力(A2相当以上)を証明する試験として認められています。
参考:法務省ホームページ
受験申込窓口(海外事務局)
受験を希望する国のテスト実施機関へお申込ください。
日本国内では公開会場実施のほか、STBJ-ITP(インハウス試験)と準会場実施試験(団体のみ)も実施しております。
日本語教育機関、企業等で実施をご希望の方は、応用日本語教育協会事務局までお問合せ下さい。
関連教材
中国
関連するビジネス日本語教材やテスト対策用問題集が北京・外語教学与研究出版社より刊行されており、全国の新華書店にて販売されています。また専科大学指定教材として使用されています。
『標準商務日語系列叢書』 北京・外語教学与研究出版社 刊行
- 標準商務基礎日語 第1冊
- 標準商務基礎日語 第2冊
- 標準商務基礎日語 第3冊
- 標準商務基礎日語 第4冊
- 標準商務日語読解
- 標準商務日語聴解・聴読解
- 標準商務日語会話 第1冊
- 標準商務日語会話 第2冊
- 標準商務日語IT編
- 標準商務日語考試題集 第1冊
- 標準商務日語考試題集 第2冊
- 標準商務日語考試題集 第3冊