2020年初頭から世界に広がった新型コロナウィルス感染症は、人々の価値観や行動様式までも変化させてしまいました。今から四半世紀近く前、「留学生30万人計画」が発出された2008年に政府から出された「経済財政改革の基本方針2008」の中で、「新雇用戦略」推進の一環として、テレワークの拡大について言及されていますが、その頃、テレワークという言葉を身近に感じていた人が、一体どのぐらいいたでしょうか。しかし、新型コロナによってテレワークはあっという間に普及した感があります。人やモノの移動の制限と共に、留学生の入国も極端に制限され、日本語教育でもオンライン教育が一気に普及しました。新型コロナの出現から既に3年目、私たちは未だに影響を受けていますが、ポストコロナにおける国際教育・国際教育交流はどのように展開するのでしょうか。この2年以上、苦難を伴う様々な経験をしてきましたが、それは日本語教育現場にどのような新たな学びをもたらすのでしょうか。
一般社団法人全国日本語教師養成協議会は6月4日に第19回全養協公開講座予定していますが、「ポストコロナにおける国際教育・国際教育交流・そして日本語教育」と題して、会場参加者の皆様とも意見交換を通して掘り下げ、今後の日本語教育の在り方を考える場を設けるとのことです。
この企画は何としても対面で行いたい、という思いで準備を進めているとのこと。文化庁国語課の増田麻美子専門官、国際教育交流・留学生政策の第一人者である太田浩先生それぞれの講演に続き、このお二人に全養協会長の伊東祐郎氏も加わって、参加者の皆様も交えて大いに語る企画もあるとのことです。是非、多くの皆様に御参加いただければと思います。